“storie”は脱走事件の解明ではなく
60年後である、2004年を基軸としています。
町の名前も「小さな町」でした。

「特定の事件」の報道としてではなく
ある町の物語にしたかったからです。

その為、ここまでの写真に補足した言葉では
最低限の事件のアウトラインしか追っておりません。

日本ではあまりなじみの深い事件ではありませんが
まったく知られていない事件というわけではなく
ある程度の種類の書籍はすでに出版されており、
映像としても放送されています。

「明日下士官と兵を分離する」
収容所の捕虜が増えすぎ、そんな命令が下る。
それを契機とした脱走事件。
「捕虜として生きるよりは脱走して”戦死”したい」
日本人捕虜231人の死者、オーストラリア側も
将校1人、兵3名の計4名が亡くなった・・・

この町の名前は「cowra」
シドニーの西約300kmに位置する町です。

右記文献を参考にしました。
<書籍>
カウラ出撃 ある生還者の記録 森木勝
カウラの風 土屋康夫 KTC中央出版
カウラの突撃ラッパ 中野不二男 文春文庫
カウラ日本兵捕虜収容所 
            永瀬隆・吉田晶 編 青木書店
オーストラリア日系人強制収容の記録 
                  永田由利子 高文研
生きて虜囚の辱めを受けず ハリーゴードン
  (VOYAGE FROM SHAME  HARRY GORDON)
理解 RIKAI MEANS UNDERSTANDING
                   William Appleton
Memories of the Cowra Breakout Wal McKenzie
The Cowra Heritage Walk
An Extract from the Army Report

<映像>
長崎の歌 パウログレン
       (A song for Nagasaki  PAUL GLYNN)
愛の鉄道 監督/千葉茂樹
       (The Railroad of Love Shigeki Chiba)
COWRA BREAKOUT  
       監督/Phillip Noyce Chris Noonan
COWRA BREAKOUT 40周年特集
       オーストラリアのテレビ番組のVTR